Dragons

物語に登場する強大なドラゴンたちを紹介します。

【世界樹の竜ナーガ】ニーズホッグ

世界樹ユグドラシルの根の化身たる、「竜樹」の異名を持つドラゴン。
古代より生き、かつては「終焉」と呼ばれた滅びを生き延びた、人間にとっては神にも等しい超越の存在であるが、現在は世界樹内の巨大書庫に籠り、隠士のような日々を送っている。
ドラゴンたちは何かを集める事に悠久の時間の使い道を見出す事が多く、彼にとっては、叡智の集積たる書物がそれであったようだ。
大地に張られた世界樹の根はそのまま、冥府へと続くと言われており、「かの竜は死者の血をすする」などの恐ろしい噂が流れている為、世界樹の根には生きた者は誰も近寄ろうとしない。
今日も彼は書と戯れながら永遠に等しい時間を一人、書庫で過ごしている。

【世界を呑み込む大海竜サーペント】ヨルムンガンド

ミッドガルドの南に位置する海神を祀る島…その地底湖に現れるという大海原の竜。
生来の気質はけして冷酷でも悪辣でもないのだが、ただ動くだけで地上を滅ぼしかける程に巨大な体躯と、意思を持ちあらゆるものを自在に溶かす体液を持つ為、ある男の言によりかつて地上から追いやられた。
その後、色々あって大喧嘩の末、今は地底湖に引きこもって体を鍛えているらしい。
頭部に残るキズ痕は、その際、とある英雄に頭を鎚でしこたま殴られた時の名残。

当初は自分を追いやった者たちへ対抗する為に、強き者たちを求めていたが、今では武錬を積んだ者たちそれ自身に魅せられるようになった。
気に入ったものを口に含みたがる癖があり、たまにそのまま呑み込んでしまう事もあるそうだ…。

【天を焼き尽くす大火竜サラマンドラ】フレイズマル

火竜王ファヴニルの父にして、数多の火竜を産み出した、強大なドラゴン。
息子と同様に財宝や黄金に目が無く、息子以上の激情家。
高いプライドを持ち、己をたばかった者、財宝をかすめとる者は誰であろうと灰にする。
水竜ヨルムンガンドや、世界樹の竜ニーズホッグの古い知己でもある。
（バージョン３にて追加予定）

ファヴニルとかつて、黄金の指輪を巡り骨肉の争いを繰り広げた。
そのファヴニルはある理由から、この父と再会する事となり……。

？？？

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訪れるほうぼうの港町の夜、勇者が度々出会う、豪快な笑いが印象的な謎の大男。
あけすけで、多少品が無いところ、どこか抜けたところもあるが、基本的にはとても気の良い、鷹揚とした好人物である。
勇者とは会った事があるらしく、気安く声を掛けて来るが、勇者には誰だか分からない。
彼の大きな体には、潮のにおいが染みついており、勇者も確かに覚えがあるような気がするのだが……。

行く先々でトラブルに首を突っ込み、どのような窮地もその剛腕で蹴散らすが「ここにもあの男は居なかった」と嘆息する日々を送っている。
どうやら、若い頃に出会った「最強の戦士」にして「運命の男」を忘れられず、その面影を求めて、諸国を漫遊しているらしい。
そんな旅路の中で、とうとうその面影を持つ戦士と出会い、彼は熱烈なアプローチで迫るが……？